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イヌサフランやスイセンには要注意!ニンニクやタマネギ、ジャガイモとの誤食が多発!中毒症状はどんなもの?
赤やむらさき色のカラーで、見た目がとても美しく咲き誇る花「イヌサフラン」をご存知でしょうか。
イヌサフランは園芸植物として親しまれており、「裸の貴婦人」とも呼ばれていますが、その見た目の美しさからは想像できない毒性を持つ植物であり、イヌサフランを食べて食中毒をおこし、亡くなった方もいらっしゃいます。
今回は、そんな美しく咲くイヌサフランについて是非知っておきたいお役立ち情報をご紹介します。
イヌサフラン wiki情報やインスタ画像
名称:イヌサフラン
植物
イヌサフラン Colchicum autumnale はイヌサフラン科の植物である。かつてはユリ科に分類されていた。ヨーロッパ中南部から北アフリカ原産。種小名 autumnale〈秋の〉の通り、秋に花が咲く。 ウィキペディア
学名: Colchicum autumnale
目: ユリ目
保全状況: 低懸念 (安定) Encyclopedia of Life
分類階級: 種
上位分類: イヌサフラン属
イヌサフランとは?
イヌサフランは、別名「コルチカム」という名でも呼ばれており、ユリ目、ユリ科、イヌサフラン属になります。
生育地はヨーロッパの中南部から北アフリカを原産とした球根植物です。
日本では、明治時代に渡来したとされ園芸植物として広く植えられており、現代でもむらさき色に咲いた花を観賞するために植物園などで楽しめるようになっています。
イヌサフランは、多年性の球根植物であり、球根の大きさは径3センチから5センチほどの卵のような形をしており、9月から10月に花茎を15センチほど伸ばし、アヤメ科の「サフラン」に似た花をつけます。
イヌサフランは、水をあまり与えなくとも育つのが特徴であるため、室内に放置しておいた球根からも開花します。
翌春に20センチから30センチほどの葉を根生させます。また、イヌサフランは耐寒性が強く、何年も植えたままでも開花すると言われています。
イヌサフラン 画像
イヌサフランと似ている植物
イヌサフランと似ていることから、人が間違えて食べてしまうほどだと言われているのが「ギョウジャニンニク」です。
芽生えの時点から、似ているイヌサフランとギョウジャニンニクですが、ギョウジャニンニクは、葉をもむとニンニクの強いニオイがでますが、イヌサフランは、無臭ですので、ニオイを嗅げば違いは一目瞭然です。
芽生えしてから葉をつけると、ギョウジャニンニクの場合は、1芽から1から2枚(まれに3枚)の葉しか出なく、楕円形または狭楕円形で基部が次第に細くなっている形状の葉をもちますが、イヌサフランの葉は、多数の大きな葉が交互に重なり合って出ます。
ギョウジャニンニクの鼻は、タンポポのような白い小さな花を多数つけますが、イヌサフランの花は、むらさき色の花びらが咲きます。
花の色が違うのに、なぜ間違えられて食べられてしまうのか疑問に感じた方もいらっしゃることでしょう。
イヌサフランが間違われて食べられてしまう時期は、葉をつけた状態の時が多いとされています。
イヌサフランが発芽して葉を伸ばしていっている時期は、根の先に白い球根のような塊をつけていることから、ミョウガやのびるなどのように山菜として食されてしまうことがあるそうですので、見分ける知識をつけて誤食しないようにしましょう。
イヌサフランは、球根、茎、葉、花どれをとっても毒性があるものですので、散歩中のペットが誤食してしまう場合もありますので、注意しましょう。
イヌサフラン 中毒症状
イヌサフランは球根や種子にコルヒチン(colchicine)と呼ばれる有毒物質を含んでいます。
また、イヌサフランは鎮痛薬として使用されますが、中毒症状としては嘔吐・下痢などの副作用があり、重症の場合は死亡することもあります。
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