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毒キノコ「毒鶴茸」は別名「破壊の天使」「Destroying Angel」「殺しの天使」「シロコドク」「テッポウタケ」とも呼ばれる!特徴や見分け方は?
実りの秋がやってきますね。秋と言えば、キノコ。しかし、キノコには本当に注意が必要なんです。毎年、毒キノコによる被害が出ています。怪しいものは食べない!が原則。そんな危険な毒キノコの中で一際目立った別名を持つキノコ「ドクツルタケ」またの名を「破壊の天使」について調べてみました。
猛毒キノコ御三家のドクツルタケ(Amanita virosa)とは?
●学術名:毒鶴茸、Amanita virosa
●ドクツルタケは、ハラタケ目テングタケ科テングタケ属のキノコ
●日本で見られる中では最も危険な部類の毒キノコであり注意を要する。シロコドク、テッポウタケの地方名がある
●欧米では「破壊の天使」(Destroying Angel) という異名
●毒性が極めて強く死亡率が高い
●地方名で「ヤタラタケ」「テッポウタケ」などとも呼ばれる
●同じく猛毒のシロタマゴテングタケやタマゴテングタケとともに猛毒キノコ御三家と称される
●北半球一帯に分布
●初夏から秋、広葉樹林及び針葉樹林の地上に生える
●中型から大型で、色は白
●湿っているときはやや粘性がある
●柄にはつばとつぼ、そしてささくれがある
●傘のふちに条線はない
別名「破壊の天使」Destroying Angelの名前の由来は?
見た目の美しさに相反して、死亡率の高さから「殺しの天使」「破壊の天使」と呼ばれています。地方名は「シロコドク」「テッポウタケ」とも呼ばれています。
食べたらどうなる?
一般的に、毒キノコが作用する毒は、下記の4種類に分類されます。
(1)肝臓や腎臓の障害・・・コレラ様の症状(腹痛、嘔吐、下痢)、肝機能障害
(2)神経系に作用・・・幻覚症状など
(3)胃腸を刺激・・・下痢や吐き気の症状
(4)手足の末端に激痛・・・食べてから3.4週間後に症状、痛みが続く
毒キノコを食べてしまったら?対処方法は?
●ぬるま湯を飲み、口に指を入れて吐く(応急処置)
しかし、キノコを持参し、早急に医者に診てもらうのが原則です。
※猛毒ドクツルタケを食べてしまったら・・・
摂食から6 – 24時間でコレラ様の症状(腹痛、嘔吐、下痢)出ると言われています。そして一旦収まるが、その後約1週間ほどで、黄疸、肝臓肥大や胃腸からの出血などの肝機能障害がでます。早期に胃洗浄や血液透析などの適切な処置が絶対に必要です。救急で見てもらう必要があります。
確実に処置されないと、死に至ってしまうことから、別名「殺しの天使」という名がつけられています。
シイタケやヒラタケと似ている?比較写真
ドクツルタケは猛毒キノコ御三家の内のひとつです。
●ドクツルタケ(柄にはつばとつぼ、そしてささくれがある)
●シロタマゴテングタケ
●タマゴテングタケ
●シイタケ
●ヒラタケ
さすがに、シイタケ、ヒラタケとドクツルタケを間違うことはないと思いますが、白いキノコは危険ですね。ドクツルタケとシロタマゴテングタケは傘が開くとパッと見、見分けが難しいです。
一般的に、毒キノコは原色だとかカラフルな色という固定観念が根付いていますが、白いキノコも危険だという認識が必要ですね。
まとめ
毎年、毒キノコによる被害が出ているといいます。長雨になるとキノコが豊作になる可能性があるのでより毒キノコに触れる機会が多くなると言えます。素人判断でキノコを採って食べるというのは控えた方がよさそうですね。