殺人メロンはリステリア菌が原因だった?妊婦と胎児が危ない!リステリア症の症状や予防法は?全米騒然の殺人メロンの正体とは?ザ!世界仰天ニュース

殺人メロンはリステリア菌が正体?コロラド州で起こったマスクメロンの感染症とは?Youtube動画あり

2/20 (火) 21:00 ~ 22:54 日テレ ザ!世界仰天ニュース 殺人メロンで死者33人…死を呼ぶ超危険な食べ物2時間SP

番組概要
危険な食べ物6連発!▽食べただけで33人死亡…全米を襲った殺人メロン…妊婦と胎児を襲うリステリア菌の恐怖▽ある魚介を食べた男性が両足切断の危機に…原因は致死率50%の人食いバクテリアだった▽夫婦がミートソースで食中毒…家庭菜園で育てたナスに毒が混入!特殊な栽培方法に原因があった!▽美しくなるため、高たんぱく・低脂肪の食生活をしていた美女が突然死!実はたんぱく質をとりすぎてはいけない体だった…!

2011年 コロラド州 殺人メロン

2011年9月26日、アメリカのアメリカ疾病予防管理センターがアメリカの18州から合計72人がリステリア菌に集団感染したと報告がありました。

 

各機関の調査の結果、コロラド州グラナダのジェンセン(Jensen)農場で生産されたマスクメロンが原因であるとしています。

殺人メロン 発生原因

感染源はコロラド州グラナダのジェンセン(Jensen)農場で出荷されたメロンと判明しました。4度以下、70度以上で急激に死滅すると言われていますが、ジェンセン農場での管理は杜撰極まりないものでした。

 

通常、メロンは消毒し、乾燥させて出荷するよう義務付けられているそうです。しかし、消毒や乾燥の意識に欠けていたため、中古で購入したジャガイモを洗う洗浄機でメロンを水で洗浄していただけだというのです。

 

しかも、きちんと乾燥もせず、屋外の温度のまま保管するという衛生意識のかけらもない管理でした。

 

農場を経営していたジェンセン兄弟は5年の保護観察と3000万円の罰金という処罰をうけましたが、147人が感染し、内33人が死亡、1人が流産という大変な惨事となってしまいました。

 

これを受け、アメリカ合衆国のFDA(食品医薬品局)は下記の様なメロンの安全な食べ方を推奨しています。

メロンの安全な食べ方

1. メロンを取り扱う際には、取り扱う前および取り扱う後に、20秒以上、お湯と石けんで手をよく洗う

 

2. 清潔なブラシで、メロンの表面をごしごしこすり洗いし、清潔な布あるいはペーパータオルで拭いて乾かしてから、清潔な包丁でメロンを切る

 

3. 切ったメロンをすぐに食べる。切ったメロンをすぐに食べないときは、すぐに冷蔵する。摂氏4度以下(摂氏0-1度が最善)で冷蔵し、7日間を超えての冷蔵はしない

 

4. 4時間以上室温で放置したメロンは食べずに捨てる

 

なお、日本では徹底した衛生管理で一度もメロンからの感染はありません。

リステリアとは

リステリア Listeria monocytogenes
分類
ドメイン : 真正細菌 Bacteria
門 : フィルミクテス門 Firmicutes
綱 : バシラス綱 Bacilli
目 : バシラス目 Bacillales
科 : リステリア科 Listeriaceae
属 : リステリア属 Listeria

リステリア (Listeria) とは、グラム陽性桿菌のリステリア属に属する真正細菌の総称のこと。リステリアという学名は、消毒法を開発した英国の外科医ジョゼフ・リスターを記念して献名されました。

リステリア症とは

リステリア症はListeria monocytogenes (リステリア・モノサイトゲネス)による感染症で、ヒトのほか種々の動物にも認められる人畜共通感染症です。

 

リステリア菌で汚染された食物を食べることにより発症します。リステリア菌は自然界に広く分布しており、低温や食塩濃度の高い環境でも発育できます。

リステリア症 感染しやすい人

感染しても、健康な成人では無症状のまま経過することが多いのですが、乳幼児、高齢者など免疫力の弱い人や妊婦などはハイリスク者とされていて発症しやすい傾向にあります。

リステリア症 感染から発症

感染してから発症するまでの期間は24時間未満から1か月以上と幅が広い

リステリア症 症状

発症すると、38~39度の発熱、頭痛、筋肉痛、おう吐などの症状があり、ときには吐き気や下痢といった胃腸炎症状が起こることもあります。

 

重症になると、意識障害やけいれんなどをおこすこともあります。神経系統まで感染が広がると、頭痛、首が硬くなる、昏迷、ふらつき、痙攣等が起こることがあります。

 

ヒトでは感染すると、髄膜炎として現れることが最も多く、次いで敗血症、胎児敗血症性肉芽腫症、髄膜脳炎、動物では脳炎のほか敗血症、流産などがあります。

 

1980年代に欧米諸国で生乳、サラダ、ナチュラルチーズなどの食品が感染源となったリステリア症が相次いで報告され、食品衛生の分野で重要視されています。

リステリア症 予防法

果物や野菜など生の食材は,食べる前にきれいに水道水で洗い、きれいな布やペーパータオルで拭き取ってからカットしましょう。

 

リステリア菌はマスクメロン以外にも起こりえますので、次のことに気をつけましょう。

 

●牛肉、豚肉、にわとり・七面鳥の肉等などの生の肉は完全に調理する(火をしっかり通すこと)

●生野菜は食前によく洗うこと

●食べる時にはあつい状態で出されたものを食べる

●未殺菌の乳製品は避ける

●加熱していない生の食物を扱った後は、手、包丁、まな板をよく洗う

リステリア症 日本での発症例

ヒトが感染した例で日本で一番最初にリステリア感染症として報告されたのは、1958年8月に山形県で髄膜炎、1958年11月に北海道で胎児敗血症性肉芽腫症を発症した症例です。

 

1970年代前半まで年間数例報告されている程度でしたが、リステリア症の認知度が高まるにつれ、報告数も増えました。

 

コロラド 殺人メロン Youtube動画

 

 

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