751便の機長ステファン・ラスムセンの現在や前代未聞の航空事故の発生場所や概要は?Gottroraの奇跡
2019/3/21 (Thu) よみうりテレビ 21:00 ~ 22:54 ★体感!奇跡のリアルタイム!九死に一生を体感SP
番組概要
▽津川雅彦・朝丘雪路の生後5か月愛娘誘拐!警察500人が現場へ!救出劇63秒▽前代未聞の航空事故!両エンジン停止で雪中緊急着陸77秒▽名倉辛坊も絶叫スレスレ映像
スカンジナビア航空751便墜落事故 概要
スカンジナビア航空とは
スカンディナヴィアは、ヨーロッパ北部のスカンディナヴィア半島周辺の地域にある国で、スカンジナビア航空(Scandinavian Airlines System)はスウェーデン、デンマーク、ノルウェーのスカンディナヴィア三国が共同で運航する航空会社です。スターアライアンスのメンバーで本社はストックホルムにあります。
Wikipedia
機体
使用機材:マクドネル・ダグラス MD-81
機体番号:OY-KHO
コールサイン:SK751
発生日時
1991年12月27日
発生状況
ストックホルム・アーランダ空港を出発し、デンマークコペンハーゲン空港経由でポーランドワルシャワ・ショパン空港へ向かい飛び立ってすぐに発生しました。
発生場所
パイロットはストックホルム・アーランダ空港から北東に約15kmほど離れたスウェーデンのストックホルム県ゴットゥローラの平原に機体を雪中緊急着陸させました。
被害
機体は全損大破しましたが、翼の燃料タンクを失っていたため火災が発生せず、空港から近かったことが幸いし乗員乗客129名全員無事に救出されました。
100名の負傷者が出たものの奇跡的に死者は出ませんでした。
パイロットが衝撃を緩和するためゴットゥローラの平原の手前にあった松の森で木に接触したことにより右主翼を失い、エンジンの部品をばら撒きながら不時着した衝撃で機体が3つに割れる全損大破でしたが、雪中への着陸で機体への衝撃を和らげた事も奇跡の死者数ゼロの一因と言われています。
原因
深夜から明け方にかけての気温は0~1℃という悪天候の中、機体が屋外で駐機されたため、金属製の主翼によって燃料が冷やされ、主翼の上に積もって固り付着した大量の雪と氷を両エンジンが吸い込んだことによる故障という検証結果が出されてます。
しかし、離陸直後、エンジンの異常音を察知し、エンジンの推力を落としてアイドル状態にしたにも関わらず、新しく導入されていたATRシステムと呼ばれる自動推力復元システムが自動で通常状態に戻してしまったためにエンジンの推力が落ちないままサージが続き、両エンジン停止という深刻な状況に陥りました。
よって、総合的な事故の要因は、
●悪天候
●主翼の上で固まった雨氷を見逃したスカンジナビア航空の地上クルーのヒューマンエラー
●ATRシステムについてマニュアルにも記載がなかった
●航空会社や製造会社がATRシステムの存在を知らせていなかった
751便の機長 ステファン・ラスムセン
1991年、航空事故は「Gottroraの奇跡」と呼ばれ、機長のステファン・ラスムセン(Stefan Rasmussen)氏は乗員乗客の命を救ったヒーローとして扱われました。
しかし、この事故で機械を信用できなくなり、パイロットを辞めました。
ステファン・ラスムセン インタビュー
Stefan Rasmussen Interview from Ida Institute on Vimeo.
そして、事故後まもなくして、聴覚に損傷を受けていたことに気づき病院を訪れると重度の耳鳴りと診断されたそうです。
ステファン・ラスムセン氏はジャズのバンドに打ち込んだり、航空事故による耳鳴りとどう生きていくか、対処方法などの講演を行ったりしています。
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