目次-読みたいページに移動できます-
LPGタンカー衝突炎上事故「第十雄洋丸事件」は自衛隊が出動し史上で唯一の実弾使用!発生時期や概要は?
11/15 (木) 関西テレビ 19:57 ~ 20:54 奇跡体験!アンビリバボー
番組概要
大型タンカー炎上事故!東京湾沿岸に壊滅の危機!ついには自衛隊が出動し史上で唯一の実弾使用作戦に!
第十雄洋丸事件とは
「第十雄洋丸事件」は海上自衛隊が発足以来、唯一、実践に向け攻撃を加えた「災害派遣」として知られています。
wiki情報
第十雄洋丸事件
日付: 1974年(昭和49年)11月9日
時間 :13時37分頃(JST)
場所 :千葉県木更津沖の東京湾内
死者・負傷者:33名死亡、7名負傷
事件概要
第十雄洋丸事件が発生したのは、1974年。発生場所は間20万隻以上の船舶が行き交う東京湾でした。
鋼材を積んだリベリア船籍の貨物船「パシフィック・アレス」が全長227mのタンカーでプロパン、ナフサ、ブタン、液化石油ガスなどを積載した「第十雄洋丸」の右舷船首側に突き刺さる形で正面衝突。
第十雄洋丸は当時、日本最大級のタンカーで、積載していた「ナフサ」は爆弾にも使用されるほどの爆発力と燃焼力を持つガソリンのようなもの。
衝突と同時に、大きな爆発が起こり、一瞬で猛火に包まれました。
海上保安庁の消防船・巡視船のほか、東京消防庁、横浜市消防局が消火活動に当たりますが日が暮れるにつれ風が吹き、炎上した2隻が浅瀬に向かって漂流し始めました。
浅瀬に乗り上げると、更にタンカーが入り大きな爆発を引き起こし、川崎市が焦土化する恐れがあったため何とか食い止める必要がありました。海上保安庁はパシフィック・アレスを引き離し何とか消火に成功。
未曾有の非常事態に民間の大安丸や大成丸なども協力し、2つの船の乗組員たちは、何度も危機を乗り越え、ロープを取り付け無事に富津沖へ移動させることに成功しました。この時点で、事故発生から10日後。
しかし、事態は収まったわけではありません。勢いよく燃え続け、漂流する第十雄洋丸。放水を続けますが炎上はなかなか収まりません。
養殖業者などが沿岸で漂流し続けることに反発したため、太平洋上まで運び、そこで燃やし尽くす作戦を取りました。
しかし、ナフサが大爆発し、船の全タンクに回り、再び大炎上、黒潮の流れにのって漂流する事態となってしまいます。
海上保安庁は甚大な災害として「第十雄洋丸」の大破を求めて自衛隊の出動を要請しました。海上自衛隊史上、初めて武器を用いた災害派遣が実施されました。
護衛艦「はるな」「たかつき」「もちづき」「ゆきかぜ」、潜水艦「なるしお」そしてP-2J対潜哨戒機が出動し、撃沈処分が計画されました。
ターゲットは船内の大きなタンカーで、海上自衛隊は最初にナフサのタンクを破壊し、上空から爆撃で穴を開け、最後に魚雷を発射して処分するという方針で動きました。
ロケット弾36発の砲弾×2回、対潜爆弾4機の投下、魚雷4本により遂に、第十雄洋丸は20日間炎上し続けたのち、海域に沈没しました。
この事件は第十雄洋丸側で死者は5名、生存者は34名、正面からナフサを浴びたパシフィック・アレス側は死者28名、生存者1名という大惨事となりました。
この事件がきっかけで羽田特殊救難基地の前身となる「特殊救難隊」が創設されるきっかけとなったそうです。
中村悌次 wikiプロフィール
名前:中村悌次
読み方:なかむら ていじ
中村 悌次は、日本の海軍軍人、海上自衛官。海軍兵学校卒業。第11代海上幕僚長。京都府出身。 ウィキペディア
生年月日: 1919年9月24日
生まれ: 日本 京都府
死亡: 2010年7月23日
書籍: 生涯海軍士官: 戦後日本と海上自衛隊、 中村悌次・オーラルヒストリー: 元海上幕僚長
中村悌次(なかむらていじ)さんは第十雄洋丸事件時の自衛艦隊司令官でした。第十雄洋丸事件について記した本も出版されています。
第十雄洋丸事件 参考文献
・海難救助のプロフェッショナル海上保安庁特殊救難隊 [ 「海上保安庁特殊救難隊」編集委員会 ]
Amazonで探す>>>Amazon.co.jp
楽天で探す>>>楽天市場
Yahooで探す>>>Yahoo!ショッピング
第十雄洋丸事件 ツイッター 情報
1974年、昭和49年11月9日
第十雄洋丸事件東京湾でタンカー「第十雄洋丸」が衝突事故を起こし炎上。これに対し海上保安庁は防衛庁に海上処分を依頼し、防衛庁長官は自衛艦隊司令部に当船海上処分を命じた。 pic.twitter.com/U2HtYlQCDl
— JS.Kenta (@isokaze1937) 2018年11月9日
“実弾を用いたこの災害派遣についてはそれほど大きく報道されることはありませんでした。しかし、この海難事故と海上自衛隊の活躍については、2018年現在でも海上自衛隊内で、語り継がれています。” / “災害派遣で船撃沈、「第十雄洋丸…” https://t.co/mWOFvWyQgq
— ゆうくぼ (@yu_kubo) 2018年11月9日
「災害派遣で海自が船を撃沈「第十雄洋丸事件」
https://t.co/WJjEurdd8D
「第十雄洋丸に4隻の護衛艦が合計9門の5インチ砲で72発を一斉射撃」「4機のP2J哨戒機が急降下し対潜爆弾16発と127mm対潜ロケット弾12発を発射」「潜水艦なるしおがMk.37魚雷を4発発射」 pic.twitter.com/2scezaok9L— matrix (@matrix____) 2018年11月9日
「影の戦闘隊」のタンカー炎上回は第十雄洋丸事件がモデルなんだろうな。こちらでは爆発原因は不明、A-10から投下したニトロの爆風で消火してたけど。 pic.twitter.com/Qx4Xc9KSDo
— 蓬ガレージ次回イベント参加未定 (@kara_yomogi) 2018年11月9日
海上保安庁は、未曽有の二次災害を前に決死の覚悟で、
「パシフィック・アレス」を引き離し何とか消火、「第十雄洋丸」をえい航して
千葉方面の浅瀬に座礁させることに成功。事故発生から10日後、ナフサ流出。
爆発消火か? 事故から2週間後に艦砲射撃。
それでも沈まないので20日後、魚雷攻撃か。 https://t.co/dUqxlUZxoc— 黒卵(コクラン) (@kokuran73) 2018年11月10日
【関連記事】