目次-読みたいページに移動できます-
奇跡体験!アンビリバボーで紹介されたアーサー・Tが凄い!全米で最も愛されている伝説のCEO完全実話記録!wikiプロフィールやインスタ写真あり
今、全米でもっとも愛されているという社長アーサーTがフジテレビの「奇跡体験!アンビリバボー」毎週木曜日19:57よりにて紹介されます。そんな、アメリカではニュースでお馴染みのアーサーTについて調べてみました!
アーサー・T・デモウラスのwikiプロフィール
名前:アーサー・T・デモウラス Arthur T. Demoulas
実業家
生年月日: 1955年
配偶者: モーリーン・デモウラス
子供: メアリー・デモウラス、 アイリーン・デモウラス、 マデリーン・デモウラス
兄弟姉妹: Caren Demoulas、 Glorianne Demoulas、 フランシズ・デモウラス
両親: Telemachus Demoulas、 アイリーン・プソイノス
いとこ: アーサー・S・デモウラス、 エバン・デモウラス、 Foteini Demoulas、 ダイアナ・デモウラス
叔父: ジョージ・A・デモウラス
どうして、彼がそんなに愛されているのか?そして、どうして100万人以上もの人がアーサーTを取り戻すためにデモを行ったのでしょうか?
アーサー・Tとは?
マーケットバスケット(DeMoulas Market Basket)というアメリカのアメリカ北東部・ニューイングランド地方にあるスーパーマーケットの3代目CEOです。
マーケットバスケットは低価格・低コストを売りにしたスーパーでウォルマートやターゲットなどより安く地元に愛されているスーパーです。一般的には安いお店で働く従業員の給料は比例して安いのが常識ですが、アーサーTは違いました。
「会社は社会のためにある」「商売よりも、人々が優先」を公言し、そして実際に実践していたのです。従業員を雇う時も、地元の人を積極的に採用し、賃金も平均より高め、ボーナスや奨学金制度など福利厚生も充実させ、もちろん取引先との関係も大切にしました。そんな地元を愛する、人を愛する社長だったのです。
実際に、そのビジネスの手腕は上手く行っており、2008年から6年間で、会社は二桁成長を遂げていきます。しかし、事件が起こります。
事件の発端は・・・?
お家騒動で解任 アーサーT VS アーサーS
日本でもよくある話ですね。マーケットバスケットは大企業ではありません。ローカルの小さな小売りスーパーで家族経営のため、いとこで株主総会を牛耳っていたアーサーSと身内バトルとなります。
アーサーSはMBA上がりで利益優先。数字でしか人を見ない非人情派。黒字で店舗数も増えているのに、同族株主への配当が伸びないとアーサーTの経営方針に不満でした。つまりは、自分たちの懐に入るお金が少ないと怒ったのです。
一方、アーサーTは従業員を大事にする人情派。利益の還元は従業員へと考え経営していました。しかし、株式49.5%を持つアーサー・Tは株式50.5%を持つアーサー・Sにわずかに及ばず取締役会で突然の解雇通知されてしまうのです。
アーサーSの経営に従業員の不満が紛糾
しかし、ここからが奇跡体験アンビリバボーな所以です。アーサーTがクビになり、「マーケット・バスケット」を愛する人々がアーサーT復活を求め前代未聞の抗議活動を起こしたのです。従業員だけでなく、取引先、顧客、そして、YouTubeやSNSの利用、気が付けば200万人を超える聴衆がデモに参加しもはや全米を巻き込む騒動となります。納品されない商品で店は空っぽ、顧客の足も遠のき客も来ない・・・そして、「アーサーTを返せ!」のデモデモデモ。抗議運動は6週間約2か月に及び、やがて州知事や政治家160人をも巻き込んでいきました。
そして、奇跡は起こりました!
アーサー・Tがカムバック
アーサーTはすぐにCEOに復帰し、従業員たちも戻ってきて店を営業再開。顧客も戻ってきました。アーサーTは本社前でトラックの荷台からスピーチを行い、従業員と顧客らの抗議活動を称えました。そのスピーチのYouTube動画はこちら⇒Arthur T. Demoulas on return to Market Basket
アーサーTの経営哲学は彼の祖父から来ているそうです。マサチューセッツで街の小さな食料品店を営んでいました。しかし、貧しい地域だったため祖父は人々にも良く施したといいます。地域を愛し、地域に住む人々も愛しました。
そんな志を見て心根に受け継いだアーサーT、自身が社長になってからもその経営哲学を徹底しました。そして、従業員も10代から働き、マーケット・バスケットと共に成長してきて、彼らにとっても家族だったのです。
人を大切にし、人に奉仕する。
顧客ファーストを徹底。心のこもった接客。身よりのないお年寄りも貧しい人もまるで家族の様に接します。こんな従業員にとっても、顧客にとっても素晴らしい職場、そして社長がいるでしょうか。
アーサーTの格言や名言集
名言その1
「働く人にとって誇りと尊厳ある職場を提供すること、その文化を守ることが人の道であり企業の社会的責任である」
★アーサーTファンのTwitterアカウント⇒
名言その2
When you make a commitment, you build hope. When you keep it, you build trust.
— Arthur T. Demoulas (@ArthurTDemoulas) 2014年8月13日
「約束したら希望が生れる。約束を守ったら、信用が形成される。」
名言3
「会社は社会のためにある」
名言4
「商売よりも、人々が優先」
●結果を出すために知っておきたい!世界の名言 481【電子書籍】[ イノベーション倶楽部 ]
まとめ
人を大事にする経営が素晴らしいとフィーチャーされていますが、それよりも、民衆の力が物事をひっくり返した(権力を倒した)という事が何気にもっともっと凄いことなんですよね。こういった動きは「民衆革命」とか「革命」とか呼ばれていますが、この民主主義の力は歴史を変える力です。大きなところで言うと、フランス革命であったり、アフリカ系アメリカ人公民権運動を指導したマーティン・ルーサー・キング・ジュニアであったり・・・
【関連記事】
https://tonboeye.com/maeda-kee/
今はアメリカは特に世の中が二分した状態となっていますが、こういったデモが各地で起こっていますね。日本ではあまり表立った抗議やデモがなく、現代ではネットや電話で攻めるという手法がどうやら主流のようです。。
平和ボケと言われればそれまでですが、我慢強い民族性も寄与しているのかもしれません。何だか話がそれてしまいましたが、日本もサービス残業やソーシャルプレッシャーで有給も取れず身を粉何して働く環境が何故か定着してしまっていますね。まだまだ、従業員の権利が低い様に感じます。そして知らず知らずのうちに追い込まれてしまう・・・もっとストレスが少なく働ける環境が整備されればいいですね!そのためには、マーケットバスケットの従業員たちのように立ち上がらないといけないということでしょう。