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猛毒ナスに含まれるソラニンがヤバい!チョウセンアサガオと掛け合わせたキチガイナスビって何?!ザ!世界仰天ニュース
2018/2/20 (火) 日テレ 21:00 ~ 22:54 ザ!世界仰天ニュース
殺人メロンで死者33人…死を呼ぶ超危険な食べ物2時間SP!夫婦がミートソースで食中毒…家庭菜園で育てたナスに毒が混入!特殊な栽培方法に原因があった!?
秋茄子は嫁に食わすなと諺にありますが、昔から言い伝えられていることわざは理にかなっているのですね。
秋茄子は美味しすぎて止まらないから、食べさせてはダメだと思っていましたが・・・きちんとした理由が隠れているようです。
猛毒ナスとは?
野生のナス科植物にはソラニンやチャコニン(カコニン)などの毒がもともと含まれています。
これは天然毒素と呼ばれ、植物が動物から身を守り、種の保存のため毒を生成していると言われています。
ナス科の野菜
ナス科の野菜は意外とあります。なんと、ジャガイモもナス科なのです。ナス・トマト・ジャガイモ・ピーマン・パプリカ・唐辛子などがナス科にあたります。
ジャガイモの場合は、地下の茎が肥大した「塊茎」と呼ばれる部分を食しています。外的から身を守る為に、毒を生成しているという説があります。
塊茎に有害な物質を含む植物は結構あり、普段、意識せずに食べていますが、これらの食べ物の過剰摂取は中毒症状を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
ソラニンやチャコニン(カコニン)とは
ソラニンやチャコニン(カコニン)はナス科の植物のジャガイモ、ツルナス、イヌホオズキなどに含まれる天然毒素です。
ソラニンは主にナス科の植物に含まれるステロイドアルカロイドの1種で神経性の毒素を含んでいます。
ソラニン 中毒症状
ソラニンは神経に作用する毒性を持ち、中毒すると溶血作用を示し、頻脈、頭痛、嘔吐、胃炎、下痢、食欲減退などを引き起こします。
成人の中毒量はおよそ 200-400 mg、小児の場合はその約10分の1程度と推定されている。
低血圧、神経症状の兆しがあれば 24時間の入院観察を要し、 大量に摂取した場合は、昏睡状態に陥り、死亡する場合もあります。
この他、ハムスターによる動物実験では、催奇性が報告されています。
原因は接木(つぎき)?
何故、猛毒を含んだ実が栽培されるのでしょうか?何気なく園芸店でトマトやナスの苗を買いますが、その苗こそが猛毒を含んでいる可能性もあるというのです。
接ぎ木とは・・・
接ぎ木(つぎき)とは、2個以上の植物体を、人為的に作った切断面で接着して、1つの個体とすることである。このとき、上部にする植物体を穂木、下部にする植物体を台木という。
そして、その苗が接ぎ木によって作られている場合、運悪く毒ナスの苗を使用してしまったとき、家庭に毒ナスが出回ってしまうことになってしまうのです。
ちなみに、猛毒を持つ朝鮮朝顔(チョウセンアサガオまたはダチュラ)と掛け合わさった茄子は「キチガイナスビ」と呼ばれているそうです。名前からして何だか怖いですね・・・
キチガイナスビ 画像は?
チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔、学名:Datura metel)は、ナス科の植物で、アトロピンという鎮痙薬にも使用される毒を含んでいます。
アトロピンの具体的な効用としては、副交感神経の作用を抑制し、胃腸管の運動抑制、心拍数の増大などの作用があり地下鉄サリン事件で治療にも用いられました。
アメリカでは神経ガスの治療にアトロピンを打つそうです。
そんなチョウセンアサガオの画像はこちら
チョウセンアサガオ 画像
そして、チョウセンアサガオと掛け合わさって出来たナスがこちらになります。
キチガイナスビ 画像
チョウセンアサガオとは・・・
チョウセンアサガオ 園芸名:ダチュラ
チョウセンアサガオ属
植物
チョウセンアサガオ属は、ナス科に属する一年草または多年草で、有毒植物である。学名のカタカナ表記でダチュラ属、ダチュラと呼ぶことも多い。ただし、園芸上「ダチュラ」と呼ぶときは、近縁種のナス科キダチチョウセンアサガオ属を指す場合がある。 ウィキペディア
学名: Datura
分類階級: 属
上位分類: ナス科
チョウセンアサガオは日本中に分布しており、根っこをゴボウと間違えたり、実をオクラと間違えたりして食べてしまい、中毒症状を発症するケースが毎年起こっているそうです。
根も茎も実にも毒が含まれている危険な植物なので、家庭菜園をする際は近くにチョウセンアサガオを植えない様、十分に注意しましょう。
ソラニンやチャコニンの食中毒 予防法
この様な中毒を予防するにはどの様にしたら良いのでしょうか?いくつか、見た目で防ぐポイントがあります。
・芽が出ていたり、皮が緑色になったら食べない
・家庭での長期間の保存を避ける
・ジャガイモは暗くて涼しい場所に保管
また、ソラニンやチャコニンは加熱では減らないと覚えておいた方が良いでしょう。危険な部位は取り除くか食べないことをお勧めします。
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