ウーバー・バトラー(Oobah Butler)がトリップアドバイザーで創ったフェイクニュースとは?イギリスで起こった嘘のような本当の話!奇跡体験!アンビリバボー

ウーバーバトラーがTripAdvisorで口コミ1位を獲得してしまう!ロンドンのフリーライターが起こしたフェイクレストラン事件の真相とは?

3/15 (木) フジテレビ19:57 ~ 20:54 奇跡体験!アンビリバボー

 

番組概要
アンビリバボーなフェイクニュース!!世界的口コミサイトで1位を獲得したレストランは実在していなかった!!イギリス騒然の大事件の全貌が明らかに!!

 

フェイクレストラン きっかけ

今から2年前、ロンドン郊外の街・ダリッジで暮らすウーバー・バトラーは駆け出しのライターでした。

 

 

 

ウーバー・バトラーはある時、小遣い稼ぎのために「うその口コミ」を書くというバイトを始めたのです。

 

 

 

すると、その嘘の口コミに「役立った」というコメントがつきました。嘘の口コミなのにそれがあたかも真実の様に広まっていくことに違和感を感じたバトラーはあることを試みようと考えました。

 

 

 

ウーバー・バトラーが考えたのは・・・

 

 

 

存在しないうそのレストランを立ち上げることでした。なんと大胆な発想でしょう!

 

 

 

そして、そのターゲットになったのは、旅行にレストラン探しに何かと重宝するあのトリップアドバイザーです。

架空のレストラン トリップアドバイザー

バトラーは早速、トリップアドバイザーに存在しない全く嘘のレストランを登録しました。

 

 

 

フェイクレストランの名前は、ダリッジの物置小屋(The Shed at Dulwhich)

 

 

 

続いて、レストランのホームページやSNSを立ち上げますが、もちろん、料理の写真も全てニセモノです。ランキングは当然のごとく最下位でした。

 

 

ちなみに、プロのカメラマンの友達の協力を得て、フェイクにちなんで料理の写真も自分の足を食材に見立てたり、漂白剤をホタテに見立てたりして撮影。

 

 

リアルですね・・・。

 

 

そのレストランのホームページはこちら

 

The Shed at Dulwhich(実際には存在しません)

★公式Website⇒https://www.theshedatdulwich.com/

★Facebook⇒https://www.facebook.com/theshedatdulwich/

★トリップアドバイザー上での記録はすでに削除されていました

 

 

虚像レストランを創り上げるにあたり、コンセプトがありました。それは、

 

 

1. 料理を外で食べること

2. 変わった店を気取ること

3. 家庭的な雰囲気を出すこと

4. 予約のみのレストランにすること

 

 

これだったら、嘘だとばれるまでに時間を稼ぐことができますね!

 

 

 

バトラーは予約を受けるための携帯電話も契約しました。

 

 

 

そして、嘘のレストランを本当に存在するかのように見せるためにバトラーが行ったことはこちら。

 

 

・友達にレビューを書いてもらう

・嘘のホームページを作る(掲載写真も嘘)

・プロの料理人を1日だけ雇う

・ウエイターを雇う

・レストランのBGMを流すDJを雇う

・一般客を装うサクラを雇う

・料理はスーパーに売ってある惣菜やレトルトを使用

 

 

騙されていた人が知ったら、激オコですね。(真実が明るみに出た時、大炎上しました。)

 

架空のレストラン オープンから一か月後

嘘の口コミをアップしていく内に、次第にフェイクレストランの順位は上がっていきました。

 

 

 

そして、一か月もすると予約を希望する電話がひっきりなしになるようになったのです。

 

 

 

その、電話はどう対応したのかと言うと・・・・ひたすら断ること!

 

 

 

その様子がこちら。

 

 

 

 

バトラーは、存在しないレストランが、ひたすら予約がいっぱいだと断り続けたのです。

 

架空のレストラン 3か月後

店をオープンしてから、取材依頼が入るようになりました。

 

 

 

航空会社からレストランの取材や地方議会からあるイベントで出店しないか?というオファーすらありました。

 

 

そして、バトラーの身の回りにも変化が起こるようになります。ダリッジの小屋という店はないですか?と訪ねてくるお客さんが現れ始めました。

架空のレストラン 5か月後

オープンして五か月が経ったころ、トリップアドバイザーでの順位は147位になりました。こなったら一位を取りたい!そう思い始めました。

 

 

そんな頃、ある男性から怒りの電話が・・・。内容はフェイクレストランオープンに当たり使用した店の外観写真が勝手に使われているというクレームでした。

 

 

その場しのぎの嘘で平謝りしなんとか難を逃れましたが、バトラーはバレるまでの時間がないと感じ始めました。

 

 

バトラーはトリップアドバイザーに嘘がバレてしまうまでに、何とかしないといけないという思いから毎日、10人を目標に嘘の口コミを書くように依頼したのです。

 

架空のレストラン オープンから半年後

口コミ依頼が功を奏したのか、バトラーのレストランのアクセス数は凄い数に。そして、ついに、ダリッジの物置小屋はロンドンにある約1万8千店のレストランランキングで見事一位を獲得したのです!

 

 

一位を獲得したことにより、さらに予約の依頼が殺到しました。一位を獲得してしまったため、目標を失い、もう嘘を付きとおすのも疲れてきたバトラー。

 

 

次の目標を設定しました。

 

架空のレストラン 現実にする

それは、存在しなかったレストランを一夜限りでオープンをしてみて、実在しなかったレストランに対してお客さんが一体どんな反応をするのか?というのを見てみたくなったというのです。

 

 

アメリカ人カップルの旅行者や地元でずっと電話をかけてきた人など、何組かをピックアップし、迎い入れることにしました。一日だけオープンするプロジェクトが始動しました。

 

 

16人前で4500円の冷凍食品を購入し、料理に使用することにしました。やってくるお客さんは自称グルメの人たち。一体どんな反応を示すのか・・・

 

架空のレストラン 客の反応

DJやサクラを雇い、お客さんをもてなしたバトラー。

 

 

お客さんの反応はどうだったのでしょうか。

 

 

なんと、「子どものころを思い出す様な懐かしい味だ」、「ユニークな場所だ」、「また戻ってくるよ!」など好印象な感想ばかり。

 

 

バトラーはカメラが入っている事を理由にお金は取りませんでした。

 

架空のレストラン どうしてバレたの?

バトラーは目的を達成し自身で公表しました。

 

 

バトラーの行為は、フェイクニュースが蔓延するIT社会に警鐘をならしました。

 

 

ネットの情報を鵜呑みにしてはいけない。真実なんて意味がないと語るバトラーは、真面目にしていても誰も耳を傾けない。でも、こうやって問題行動を起こすと人々の関心は集まります。

 

 

お客さんに申し訳ないと思う気持ちはあるかという質問に対し、バトラーは「分からない」でした。

 

 

お金は取っていないし、自分の労力と時間を割き、重要な問題提起やメッセージを届けた。自分の目的は、ただただ一位を取ることだった、それに集中していたと語りました。

 

ダリッジの物置小屋(The Shed at Dulwhich) 写真

バトラーが創り上げた嘘のレストラン「ダリッジの物置小屋」の写真がこちら

 

 

 

 

普通の家と小さな庭・・・

 

 

 

そう、そこは、本当にダリッジにあるバトラーが住んでいる家の物置小屋だったという何とも皮肉な話です。

 

 

ウーバー・バトラー wikiプロフィールやインスタ画像

名前:ウーバー・バトラー Oobah Butler

生年月日:非公開

出身:イギリス・ロンドン

 

ウーバー・バトラーは、VICE、Noisey、The Guardian、ShortList Magazineなどの記事を書いているフリー・ライターです。

 

 

 

ウーバー・バトラーは西ミッドランドのFeckenham出身でしが、現在はロンドン郊外の街・ダリッジに住んでいます。

 

 

ウーバー・バトラー SNSアカウントやブログは?

★公式Website⇒https://www.oobah.com/

 

★Instagram⇒https://www.instagram.com/oobahs/

Tfw you prank call Ray Winstone at the pub quiz [📸 @christopherbethell ]

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★ツイッターアカウント⇒

 

フェイクニュース真相 Youtube動画

 

まとめ

何が真実か分からない、ちょっと考えさせられる哲学的事件ですね。相対主義の真実に反逆したソクラテスを思い起こしてしまいます。

 

 

 

口コミやレビューはとても役立ちますが、参考にすることはあっても、やはり最後に信じるのは「自分の見る目」であるべきでしょう。

 

 

 

そのためには、何が真実か、合理的に判断することが出来る知識・教養を身につける必要があるとバトラーは言いたかったのでしょうか。ドキュメンタリーになっていることから、恐らくスポンサー的協力者がいるのではないでしょうか。

 

 

 

どんどん嘘のレストランの評判が上がっていくことをバトラーは楽しんでいました。イタズラ的要素も中にはあったでしょうが、世の中の情報がいかに不確実で依存し合っているかを警鐘するきっかけとなった事は間違いないでしょう。

 

 

 

トリップアドバイザーは、偽のレストランを作っても何の利益もないので、今回の例は非常に稀。The Shed at Dulwhich以外のレストランには何の問題もない。という声明を出しているそうです。特にお咎めはなかったようですね。

 

 

 

それにしても、奥が深い事件でした!

 

 

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