エキノコックス症が怖い!包虫症(ほうちゅうしょう)の感染経路や症状は?人獣共通感染症の予防方法や治療法は?北海道だけじゃない!愛知県でも発生!



エキノコックス症という感染症が愛知県でも発生!知多半島は童話『ごんぎつね』の舞台だった!感染経路はキツネからイヌへ?

2018年3月になっていからニュースでよく取り上げられるようになっている「エキノコックス症」をご存知でしょうか。

エキノコックス症とはエキノコックスという寄生虫によって引き起こされる人獣共通感染症であり、感染者には深刻な健康被害を及ぼす感染症と言われています。

日本でもエキノコックス症に感染したニュースが最近報道されており大変注目されている話題となっていましたので、エキノコックス症について詳しく検証してみましょう。

エキノコックス症とは?

エキノコックス症とは、寄生虫の1種であるエキノコックスによって人間の体に深刻な被害を引き起こす感染症の1つです。

別名は「包虫症(ほうちゅうしょう)」とも呼ばれることもあります。

エキノコックス症 発生の原因は?

エキノコックス症の発生の原因となるエキノコックスは扁形動物門条虫網真性条虫亜網円葉目テニア科エキノコックス属に属する生物の総称を指します。

人間に感染するエキノコックス症の病型を分けると単包条虫(Echinococcus granulosus)による単包性エキノコックス症と多包条虫による多包性エキノコックス症(Echinococcus multilocularis)の2種類に分類され、多包条虫は北海道の固有寄生虫とされています。

単包性エキノコックス症は、牧羊地帯で発生することが多く、日本では輸入によって完成されるものとされていて、主にエキノコックス症に感染したキタキツネや猫、タヌキ、オオカミなどのイヌ科をはじめとする肉食動物の糞などから、なにかしらの拍子に人間の水分や食料などから体の中に侵入し感染すると言われています。

多包虫症は、一般的には肉食動物や小さな哺乳類の間で維持される弱肉強食の生活環境の中で発生します。

多包虫症に感染した動物の死骸を食べる事で、また他の動物が感染していきます。多包虫症の場合、卵を持っていることが多く単包虫症よりも深刻な被害を及ぼします。

エキノコックスの感染経路とは?

エキノコックスが体内に侵入すると、主に肝臓に寄生して発育し増殖していきます。一般的には、内臓の中で幼虫になり卵を産み増殖していきます。

先程ご説明したように、動物の場合はエキノコックスに感染している動物の死骸などを食べて、また違う動物へと感染して増殖していきます。

人間の場合は、エキノコックスに感染した人間の内臓を誰かに食べさせることはないので、あくまでも偶発的な中間宿主であるため感染を伝播する可能性は極めて低いです。

エキノコックス症に感染するとどうなる?

単包条虫に感染した場合は、1つまたは複数の小嚢胞が主に肝臓や肺に発生します。まれに骨、腎臓、脾臓、筋肉、虫垂神経系や目に発生することがあります。

自覚できるまでの症状に気付くまでには何年もかかる場合が多いですが、所見では食欲不振、体重減少や衰弱が見られます。

小膿胞が発生する部位により症状は異なりますが、肝臓に発生した場合、腹痛、悪心、嘔吐がみられ、肺に発生した場合には慢性的な咳、胸痛、息切れがみられます。

多包虫症の場合も無症状の潜伏期間が長く5年から15年かけて増大と共に症状が悪化しはじめます。

症状は体重減少、腹痛、全身の倦怠感、肝不全などです。

幼虫は血流やリンパに乗って体内中に転移するため放置すると90%以上が死亡すると言われています。

エキノコックス症 予防法

エキノコックス症の予防方法は虫卵が口に入らないよう衛生対策をする他ありません。特に、下記の時には注意しましょう。

・野山に出かけ、帰ったときはよく手を洗うこと。

・衣服や靴についた泥はよく落とすこと。

・沢や川の生水は飲まないこと。

・山菜や野菜、果物等はよく洗ってから食べること。

・犬の放し飼いをしないこと。

※引用:愛知県HP「犬におけるエキノコックス症の発生に伴う注意喚起について」

エキノコックス症 治療法

残念ながら有効な治療法がないのが現状ですが、外科的治療で患部の摘出を行うのが最善とされています。

切除できない場合や放置した場合、死亡率は5年で70%、10年で94%に達します。駆虫薬の投与が試みられているが、効果は一定ではありません。

エキノコックス症 発生場所は?

今回発見されたのは、野犬の捕獲場所は知多半島になり、キツネから野犬へエキノコックスが感染した可能性は大きいと分析されています。

愛知県の知多半島は新美南吉の童話『ごんぎつね』の舞台とされていたそうです。

ごんぎつね (講談社の名作絵本) [ 新美南吉 ]

知多半島はかつてキツネの一大繁殖地でしたが、近代ではその数は減り、絶滅したと言われていましたが最近になり野生の個体が観察されるようになり、現在ではかなりの数になっているそうです。

その他の感染で報告されているのは、

1936年に北海道礼文島出身の28歳の女性

2005年に埼玉県の野犬から1例

2014年の愛知県の野犬の1例

2018年の愛知県の野犬の1例

青森県のブタで発見される例

などで、ほとんどは北海道で発症ですが、近年になり北海道以外でも数件発生が確認されている状況です。

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