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望月重良は難病を乗り越え川口能活や稲本潤一も在籍したJ3クラブSC相模原のオーナーになっていた！
三浦知良と川口能活が語る天才の凄さとは？
ボールを扱う技術やトラップ、ドリブルにしても他の選手とは違う何かを持っていて、筋肉の質も自分とは比べ物にならないほど最上級だったそうです。
天才はカズより6歳年下で、静岡の名門高校、清水商業へ進学し史上最強チームと称され、高校では大いに活躍しました。
ちなみに、当時の1990年清水商業の凄すぎる実績は、インターハイ、全日本ユース優勝と高校二冠に加え、Jリーガーレギュラー11人中10人がレギュラー、日本代表レギュラー11人中4人。そんな中で圧倒的エースとして活躍した天才がどれだけ凄かったのか伝わりますね。
同世代には元日本代表10番の名波浩や天才ドリブラー山田隆裕、大岩剛などがいます。
川口能活さんも、天才は1人だけレベルがずば抜けていた選手で静岡のサッカー関係者の中で誰も知らない人はいなかったと語ります。
他にも、エースぞろいの静岡商業で一年生からレギュラーを勝ち取り、全学年から憧れの的だったと名波浩さんは語り、前園真聖さんがいた鹿児島実業も6-0で惨敗した時、天才が要として在籍していたと語り、その凄さをたたえています。
子供の頃から全てのカテゴリーで代表を勝ち取り、エリート街道を突き進んできたと語る天才とは一体だれなのでしょうか？
天才の名前は望月重良(もちづきしげよし)さんです。
プロフィールはこちら。
望月重良 wikiプロフィールやインスタ画像
名前：望月重良
もちづき しげよし
サッカー選手
生年月日： 1973年7月9日 (年齢 45歳)
生まれ： 日本 静岡県
身長： 5.774 ft
学歴： 静岡市立清水商業高等学校
ポジション： ミッドフィールダー
天才エピソード
望月重良さんは清水商業の一年生でレギュラーとして一人だけ坊主頭で試合に出場し、大きな声で先輩に上から目線で指示を出し、味方を的確に動かしゴールを勝ち取りました。
当時の清水商業サッカー部監督、大滝雅良さんも、周りがまるで働きバチの様に動き、望月重良さんは王様のようだったと振り返ります。あんな大きな声で仕切っている選手は今まで見た事がないそうです。
それもそのはず、幼い頃から天才街道まっしぐら。小学校・中学校・高校と全てにおいて日本一に輝き、大学時代でも学生日本代表の10番を勝ち取り、日本サッカー市場初の世界一に輝きました。
卒業後は、鳴り物入りでJリーグの強豪、名古屋グランパスエイトに入団、デビュー戦でいきなり豪快なゴールを決めました。
望月重良さんは仲間の能力を引き出す才能も長けていて、カズさんも一緒にプレーしたときに感銘を受けたほどです。
2000年のアジアカップ、決勝戦のサウジアラビア戦では決勝ゴールで優勝に貢献しました。
Jリーグの出場試合数は2001年 24回、2002年 25回、2003年 21回と順調でしたが、2004年 0回と突然ゼロに・・・。その後、長期離脱し、いつしかサッカーの舞台から姿を消してしまいました。
その後は誰も望月さんがどうなったのか、どうして辞めたのか知らないそうです。一体どんな理由が隠されているのでしょうか。
望月重良 消えた理由
そんな天才と言われた望月重良さんもプロ入り後の日本代表ではレギュラー定着とまでいかず喘いでいました。
そんな時にキング三浦知良と出会い、プロの定義を塗り替えられたそうです。天才型の選手は努力せずとも出来てしまうという面から努力を怠ってしまう傾向があるところを、三浦知良さんは全力で調整して試合に臨むというスタンス。
やるべきことに対して100％全力でやるという考え方に変わったそうです。プロとして一歩殻を破ったと思われた望月重良さんでしたが、突然Jリーグの舞台から姿を消してしまったのでしょうか。
それは、突如襲いました。あるとき望月重良さんは練習中、大きな違和感、痛みを感じました。メディカルチェックを受けると、「特発性大腿骨頭壊死症」という病気におかされているという診断でした。
特発性大腿骨頭壊死症とは
特発性大腿骨頭壊死症とは血流の低下により大腿骨の一部が壊死し崩壊してしまうという病気で、症状が進むと歩くことも出来なくなってしまう原因が解明されていない国が指定する難病です。
医者からすぐに手術しなければこの先歩くことも困難になると言われ、それは、事実上の引退勧告でした。
病気の進行を抑えるため手術をするのは当然の判断と言えますが、望月重良はもう一度ピッチに立ちたいという強い思いから医師と相談し、手術を行わずもろくなった骨を筋力で補強することを決断しました。
復帰できる補償もなく、病状が進むリスクを抱え、過酷なリハビリに耐えました。そんな時に望月さんを救ったのは人生の師と仰ぐ三浦知良さんだったそうです。
望月重良 三浦知良との絆
望月重良さんの相談を受けたキングカズは何も言わず話を聞いてくれたそうです。
そして、若い選手が台頭し、引退が囁かれる当時37歳だったキングカズに「俺より先に引退するのか」と語ったそうです。カズさんは病状の深刻さは知らなかったそうです。
例え試合に出られずとも、誰よりも早く練習に入り、誰よりも努力を重ねるカズさんから励ましの言葉を受け、激励と勇気をもらったそうです。
過酷なリハビリに耐え、ついにピッチを去って2年経った頃、奇跡が起きました。
リハビリを重ねて受けた横浜FC入団テスに見事合格、背番号33番として再びJリーガーに返り咲きました。そして、727日ぶりにピッチに立つことが出来たのです。
タッチラインに立った時の芝生の匂いに感動したそうです。歩くことも危ぶまれた難病を克服し、出場時間はたった5分と僅かでしたが、望月さんにとってもっとも忘れられない試合だったそうです。
病気のことは最後まで公表せず、2007年1月ひっそりと引退しました。しかし、サッカー人生はまだ終わっていません。
望月重良 現在は？
望月重良さんは、現在、神奈川県相模原市にいらっしゃいます。
引退後、自らの貯金を使い、J3クラブSC相模原を立ち上げ、Jリーグチームの代表になりました。
SC相模原は元日本代表の稲本潤一が入団したチームとしても話題となりました。
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望月重良 川口能活
リハビリを乗り越えてピッチに立ったということは望月さんにとって完全燃焼ではなかったそうです。
そのやり遂げられなかった思いをチームに注いでいるのだそうです。そして、史上最速6年でJ3にまで昇格させました。
そして、高校の後輩であった川口能活選手も不完全燃焼でサッカーを終えられない姿に自分を重ね、川口選手にも華やかな終わり方をしてほしいとオファーを出したそうです。
そして、2016年、川口能活さんは望月さんのチームに移籍をしました。主力として3年間活躍、完全燃焼し、25年に及ぶ現役生活に幕を閉じました。そして、最後に引退を労い花束を渡したのはクラブのオーナー望月重良さんでした。
実は、SC相模原には2014年Jリーグ加盟以降、背番号11番がいません。これはJリーグに加盟していらずっとです。
なぜ、あけているのか・・・、それは望月さんが人生の師匠として仰ぐカズさんがずっとサッカーを続けられる様に、誰にもつけさせていないのだそうです。毎年、オファーをしているそうですよ。
そういう思いをもっていてくれるサッカーの同士がいることを三浦知良さんは感謝していました。素敵な関係ですね。
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